東京文化資源会議WEB

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東京文化資源区とは

1.「東京文化資源区」とは

「東京文化資源区」とは、東京の北東部の谷根千、根岸一帯にはじまり、上野、本郷、秋葉原、神田、神保町、湯島に至る地区の名称で、これらの地区はわずか半径2km の徒歩圏に集中的に立地しています。
この「東京文化資源区」には近世・近代・現代と、時代をまたぐ文化資源が集積しています。谷根千は町屋と路地の街並み等の「生活文化資源」、上野は博物館群と東京藝術大学の「芸術文化資源」、本郷は東京大学の「学術文化資源」、秋葉原はマンガ?アニメ等の「ポップカルチャー資源」、神保町は古書店街と出版社の「出版文化資源」、湯島は湯島天満宮や湯島聖堂等、神田は神田祭等江戸の伝統を引き継ぐ「精神文化資源」が集積しています。
「東京文化資源区」は高度成長期以降の大規模な開発から免れることで、東京における文化資源の宝庫としての価値を維持し続けており、文化、環境、観光等の様々な視点から街としての新たな可能性が注目されています。

2.「東京文化資源区」の意義

都市政策モデルとして全国的・世界的意義の波及へ

東京文化資源区は、文化資源・知識資源を活用してレガシーとクリエイティビティ両面を提示できる重要な場所として、東京から全国に、さらに文化資源を備える海外の都市にも波及する世界的なモデルとなります。
本構想が目指すものは、以下に示すような都市における空間資源の再編成と文化戦略の転換です。

  • ものづくりとアート・知識が出会う新たな場(場所、機会、電子空間)の創造
  • 民官産学を横断した交流・創造体験による地域創造人材の養成
  • 地域の伝統的・歴史的知識資源を蓄積・編集するアーカイブの構築と活用
  • 域内建造物等歴史・文化資源の保全と再活用
  • 公開アーバンラボの設置による、アート× 産業× コミュニティを可能にするインキュベーション拠点づくり
  • それらの前提となる域内文化資源の洗い出し・見える化

3.「東京文化資源区」構想実現のための具体策

特色ある文化資源の活用(文化プログラム)

  • プロジェクトスクールの開設:文化資源を使いこなして社会課題を解決する専門職の養成・活用
  • 文化(アート)× 産業× コミュニティの拠点としてのアーバンラボの設置
  • 域内文化資源のアーカイブ化とデジタル化
  • 古いビルのリノベーションコンペの実施
  • 湯島聖堂を拠点とした精神文化ルネサンスを生成する各種文化活動
  • 江戸・東京の食文化の伝統を活かした食材、飲食店等のグローバルに通用する価値体系づくり
  • 文化資源観光の全国モデルとなる周遊ルートの開発

そのための環境整備(環境プログラム)

  • 東京文化資源区全体を歩ける回遊路と湯島天神→神田明神ルートの整備
  • 歩いて気持ちよい道の整備(電線類の地下化、水と緑の保全、沿道機能の充実等)
  • 岩崎邸の改修・再活用
  • 留学生・外国人観光客のための宿泊施設整備(既存ホテルリノベーション、宿坊、古民家宿泊等も含む)
  • 行財政制度の改革:規制緩和、規制強化、投資減税、通貨発行など、伝統的建物等、文化資源保全活用のためのプログラム支援
  • 文化資源活用の担い手育成・ネットワーク支援によるエリアマネジメント

地域特性に応じた対応策(地域プログラム)

  • 神保町活性化を目的とした各種イベントプログラムの企画実施運営
  • 谷根千・根岸一帯の環境保全、文化資源活用とネットワークづくり
  • 秋葉原の新しいハイブリッド文化の創造活動の実施
  • 神田に新たなクリエーターを集積させるクリエーターコンプレックスの形成

全施策の集大成、継承事業としての「東京ビエンナーレ」の開催

東京文化資源区構想、そして東京オリンピック•パラリンピック文化プログラムの象徴として、2020 年を第1回とした域内文化資源を活用した世界発信のイベント「東京ビエンナーレ」の開催を想定しています。
約200 カ国参加の国際現代アート展、プロジェクトスクール、約100 カ国参加の国際クリエイティブ産業フェスティバル、東京リノベーションコンペ、全国300 市町村参加の日本食フェスティバル、精神文化の復権:大学、宗教施等の活用と湯島聖堂の再生等、主催、共催、連携会場で10000のプロジェクトを実施。新たな東京観光モデルを形成し、人材育成、産業振興、コミュニティ形成、国際交流へとつながる新たなレガシーの創造、継承を目指します。

 

最終報告書(2015年5月)もあわせてご覧ください。

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