東京文化資源会議 ウェブサイト

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プロジェクトスクール@谷中

東京文化資源会議では、地域を活動の場とし、文化資源を使いこなして社会課題を解決する人材を養成する場、しくみを創出することを一つの目標としています。プロジェクトスクールは、この人材育成の枠組みとして、若手実務家・専門家や学生が、文化資源を活用した地域課題の解決に実践的に取り組むことで、地域で活動する上で必要な知識・技術をみがくこと、その地域のまちづくりに寄与しながら、人的ネットワークを築き、活躍の場を見いだす機会とすることをねらいとしたもので、地域ごとの状況や課題に沿ったプログラムを設計するものとなっています。

谷中地区は、NPO組織や住民が、歴史文化を尊重したまちづくりに長年取り組んできた実績があります。しかしながら、観光客の急激な増加や、不燃化促進や大規模なマンションの建設といった近年の開発・更新の流れに対し、路地空間や商店街、歴史的な建物、人の繋がりといった地域の生活文化資源を継承するための制度や事業が必要となっています。

プロジェクトスクール@谷中では、このような状況を踏まえた調査・研究、プロジェクト提案の「実践」、関連する制度や建築・保全の技術、事業計画、地域にすまう方々からとの意見交換といった「講義」の2本だてのプログラムを企画・運営しています。これまでに実施した、2回のスクールでは、近隣に住まい働く実務家や専門家、関連分野の学生、地域に愛着を持って住まう方が参加しています。

2015年度:まちの作戦会議

都市計画道路の見直しによる影響への懸念を背景に、文化資源区としての景観・生活文化が保全されたまちのビジョンと、それを実現する「まちのしくみ」を提案を課題とした「作戦会議」を行いました。景観・生活文化を捉える視点として、通り沿いの空間、大規模開発、寺、小さな物ネットワーク、共有と発信という5つのテーマによるチームにより、具体的な都市空間に展開する時の課題の可視化やしくみのについての調査研究、提案が行われ、地域のまちづくりの場でも共有されました。

2017年度:まちに飛び出そう

すでに地域で活動をする主体のサポートにより、まちに飛び出し、まちなかの空間や情報を対象として、まち・エリアの暮らしや仕事、コミュニティにつなげる小さなプロジェクトを「ジッセン」するものとしました。6月から9月の3ヶ月間で、「桜縁荘」「上野桜木アトリエ」「デジタルアーカイブ」の3つチームにより、地域住民や観光者へのヒアリングや現地調査などを通じて、それぞれのプロジェクトが企画、実践され、実施にあたっての課題や、今後の展開の可能性などが話し合われました。

プロジェクトスクール@谷中では、随時企画・参加者の応募を行います(次回未定)。ご関心の方は、FBや文化資源会議HPにて最新の情報をご確認ください。

アドバイザー・講師

小林正美 明治大学教授・東京文化資源会議幹事
田村誠邦 明治大学教授・住宅遺産トラスト
後藤 治 工学院大学教授・歴史的建築物活用ネットワーク

講師

・2015年度
矢嶋桃子(ヒマラヤ杉と寺町谷中の暮らしと文化、町並み風情を守る会・谷中ベビマム安心ネット)
山村咲子(山村咲子建築アトリエ・谷中のこ屋根会)
梅田太一(もば建築文化研究所)
宮崎晃吉(建築家、HAGISO代表)
まちの方々

・2016年度
栗生はるか(文京建築会ユース/ せんとうとまち)三島由樹(株式会社フォルク)
義平真心(一般社団法人 結(YUI))
宮崎晃吉(HAGISO)
まちの方々

企画・運営

椎原晶子(NPOたいとう歴史都市研究会)
片桐由希子(首都大学東京) 
宮崎晃吉(HAGISO)
水上和磨(まちあかり舎)

参考文献

片桐由希子・椎原晶子(2016)「文化資源を活かしたまちのしくみづくり その1谷中地区における東京文化資源会議 プロジェクトスクール(まちづくり編)の試み」日本建築学会全国大会2016年度大会 学術講演梗概集, 2016.9

2017年度受講者募集ボスター

2017年度プロジェクトスクール風景