お坊さんのお仕事

普通の一般人がお坊さんになる方法は?体験談をもとに本音で解説!

お坊さんの世界って、一般社会とはあまりにかけ離れていて、閉鎖的なイメージがありますよね?

興味がある、一歩足を踏み入れてみようか…。

そのような勇気ある人がどれだけいるかはわかりませんが、あなたがもしそうなら、情報・判断材料としてお役に立てれば幸いです。

 

僕自身、一般的な家庭で育ち、サラリーマン生活をしたのち、お坊さんになりました。

修行生活に入る前は、怖くて不安で、ネットや本で必死に情報収集していました。

 

いざ入ってみると、案の定、修行生活は僕にはまったく向いていませんでした( ゚Д゚)

僕は集団生活が極端に苦手だったのです。

 

まあ苦労しました。

 

でも、とりあえず、なんとかなりましたw

 

 

この記事では、ごく一般的な家庭で育った僕がお坊さんになった体験談を交えてわかりやすくお伝えしていきます。

仏教や禅の深遠な思想については、ぜひ!専門書をご参照ください笑

 

 

簡潔にお伝えすると、禅宗のお坊さんになるには、

  1. 得度
  2. 修行
  3. 入寺

の3ステップを踏む必要があります。

 

僕でもなんとかなったので、基本的に誰でもなんとかなりますよ!(*’▽’)

 

それでは見ていきましょう!

 

 

師匠を見つけて弟子になるのが「得度」

お坊さんになるには師匠が必要

お坊さんになるための第一歩。

それは、まず「師匠」を見つけることです。得度(とくど)とは、その師匠の弟子となって出家をすることです。

家が代々お寺で、お父さんのあとを継いでお坊さんになるという人は、お父さんが師匠になってくれます。

お寺の娘さんと結婚してそのお寺に入るという人なら、義理のお父さんが師匠になってくれます。

一般の方がお坊さんになるためには、師匠になってくれるお坊さんを探すところから始めなければなりません。

お寺の生まれでなければ、知り合いにお坊さんがいる方って、なかなかいないかもしれません…。

しかし、一般の家庭に生まれ育った方でも、必ずしもハードルが高いというわけではありません。

同じ宗派のお坊さんたちの中にも、まったくお寺と無関係な生い立ちからお坊さんになったという方も少なくありません。

どのようにして師匠となるお坊さんを見つけるかは人それぞれです。

法話会や坐禅会を開催しているお寺もあるので、そういったお寺のイベントに足しげく通ってつながりを作るのも一つのきっかけになります。

得度は書類上の契約?!

得度すると、「得度式」という儀式をします。

ということになっていますが、実は書類だけでもOKです(^^ゞ

そこは、師匠の考え方や、そこのお寺の檀家さんの考え方にもよります。

師匠によっては、「そういうことはきちんとやらにゃいかん!」と言う方もいるかもしれないので注意が必要です(*´Д`)

ともあれ、誤解を恐れずに言ってしまうと、得度というのは書類上の契約です。

署名捺印があればOKです!

必要書類をそろえて本山に提出し、受理されると辞令が届きます。

以上で手続き完了です。

 

「本山」とは、それぞれの宗派に存在するボス寺です。

会社組織に例えるなら、本社です。

われわれのような地域のいち寺院は、支社のようなものです。

 

とにかく、本山から辞令が出るということは、その宗派の僧侶として名前が登録されたということ。

これでとりあえず、お坊さんの一丁上がりです。

 

宗派による違いは?

仏教は、さまざまな宗派に分かれています。

どの宗派も、「師匠を見つけて得度する」という一番最初の手続きは、ほぼ共通です。

ただし、得度しただけではお坊さんを名乗れるだけで、お寺の住職や副住職になることはできません。

得度してからその先、つまり住職の資格をとるためのカリキュラムは、宗派によって異なってきます。

いわゆる修行道場に入って、坐禅をしたりして修行するのは「禅宗」という宗派です。

禅宗は、

  • 臨済宗
  • 黄檗宗
  • 曹洞宗

という3つの宗派があります。

 

僕が所属する臨済宗はさらに宗派が分かれていて、

  • 建仁寺派
  • 建長寺派
  • 円覚寺派
  • 南禅寺派
  • 国泰寺派
  • 大徳寺派
  • 妙心寺派
  • 永源寺派
  • 天龍寺派
  • 向嶽寺派
  • 相国寺派
  • 方広寺
  • 佛通寺派
  • 興聖寺派

こんなにあります!

寺がコンビニより多くなるわけです。

それぞれの宗派の本山には、「僧堂」と呼ばれる禅の修行の専門道場があります。

臨済宗のお坊さんは得度したあと、僧堂に入って修行生活を送らなければなりません。

僧堂で修行しないと住職の資格が取れないからです。

ではいったい、僧堂とはどんなところなんでしょうか??

ざっくりと説明していきましょう。

 

専門道場で修行生活をする

禅宗の修行とは?

禅の修行は、基本、坐禅です。

その他、食事や掃除など日常生活そのものが修行です。

…とはいえ、普通の日常とはかけ離れた生活ですけどね(^_^;)

朝3時に起きて、みんなでお経を読んで

そのあと坐禅をして、食事をして掃除をして、

日中は托鉢やお寺の行事の手伝い、

畑仕事や草とり、

夕方も坐禅をして寝る前も坐禅をして、寝た後なぜかもう一回起きて坐禅をして、

反省会をして

11時過ぎにホントにホントに就寝。

だいたい毎日ひたすらこんな感じです。

そして、何の意味があるのか全くわからん規則が山ほどあります。

もう少し詳しい内容は別の記事でお伝えします!

 

修行を終えたら入寺して副住職または住職に

住職(副住職)になるための手続き

そんなこんなで、どうにかこうにか無事僧堂を勤め上げたら、自分の入るお寺に戻って、お寺に入る儀式をします。

宗派によって、「垂示式(すいじしき)」とか「入寺式」とか、違った呼び方をします。

入寺式も、言ってしまえば形式的なもので、絶対にやらなければ住職になれないかというと、そういうわけでもありません。

副住職・住職資格も、書類があればOKです。

手続きのしかたは、得度のときと基本的に同じです。

ただし!得度のときと違うのは、お金がかかるということです

その額、およそン十万…。

 

そんなこんなで、書類を提出してお金を納めれば、晴れて副住職または住職のできあがりです!

 

まとめ

というわけで、お坊さんになるための3つのステップ「得度」「修行」「入寺」について説明しました。

お坊さんとして資格をとっていく過程は、書類上の手続きが中心で、他の資格と同様に「資格をお金で買う」という側面もあります。

僧堂での修行が職業的訓練といえるかもしれませんが、入るときも出るときも、具体的に能力を測るような試験があるわけではありません。

 

裏を返せば、世の中のお坊さんの多くは、悟りを開いているわけもなく、人格形成に役立つ専門教育を受けているわけでもないのです。

僧侶の本来の仕事は、人の悩み苦しみや不安に寄り添って、それを解消する手助けをするものであるはず。

今のお坊さんの育成過程においては、そのような人材を育てる理念も、具体的な指導法もないのが現状です。

お坊さんがもっと世の中から必要とされるためには、そこが大きな課題ですね…。

僕自身、勉強中です!

 

今回はここまでです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!